Bike Friday社は、数種類の荷台を独自に作って販売しています。 一般に売られている荷台の多くは、Bike Fridayにも取り付け可能だと思います(たぶん。試していないので保証はできません)。 ただ、自転車本体の車輪が小さく、そのことによって取り付け位置が低くなるので、一般の自転車用の荷台をそのまま取り付けると荷物が変な位置に来てしまい、たとえばペダルを漕いだときに足に当たってしまう可能性があります。 Bike Fridayの純正の荷台は、車輪の小さな自転車に取り付けても荷物が通常の位置になるようにデザインされています。 また、取り外したときにはコンパクトに畳めて、スーツケースに自転車を押し込んだときに、荷台も一緒にケースの中に入れることができるようになっています。 |
Bike Friday 純正のリアキャリア(後用の荷台)。 ご覧のように薄く折り畳むことができます。私は自転車を畳むときにいちいち外しませんが、自転車をスーツケースの中に格納しようと思ったら、この荷台は外して畳んでおく必要があります。 クロームモリブデン鋼でできていて丈夫です。メーカーでは65ポンド(約30kg)まで積んで良いと言っていますが、それはちょっと大風呂敷を広げすぎなんではないかと思います。 |
ご覧のように、荷台の上の面とタイヤとの間にかなりの無駄なスペースができてしまいます。これだけ高いと、見た目にも格好悪いし、荷台を付けたままで自転車を畳むと嵩張ってしまいます。 それでもこんな形にしたのは、これより低くすると、ペダルを漕いだときに踵が荷物に当たってしまうからです。 余談ですが、これを付けたままで自転車屋さんに持っていったところ、「このキャリアは自作ですか?」と聞かれました。素人工作っぽく見えたんでしょうね。 |
Bike Friday 純正のフロントキャリア(前用の荷台)。 こちらは畳むと言うより分解ですね。 クロームモリブデン鋼でできています。積載量はメーカーサイトにも出ていないので不明。 |
前用の荷台を取り付けたところ。 上面に荷物を積むようにはできていません。あくまでも両脇にバッグを引っかけて吊す構造です。 どこかのブログで上に荷物を積んで(くくりつけて)いる写真を見ましたが、下手な積み方をするとブレーキと干渉してしまい、最悪の場合、ブレーキが効かなくなるおそれがあります。 |
取り付け方法で少々気になることがあります。 写真の赤矢印のところをボルトで固定する(両側それぞれ2カ所ずつ)のですが、取り付けスペースの関係で、写真のように荷台とフォークの間に白いスぺーサーを挟んで締め付けます。 つまり荷台はフォークから離れた位置で固定されています。この状態で重い荷物を積んで大丈夫なんだろうか? ステンレスボルトがどのくらいの衝撃に耐えられるのかわかりませんが、Cycletech-IKDで聞いたところ、今のところボルトが折れたという話は聞いていないとのことでした。 私の場合、ボルトが折れたことこそありませんが、外してみたら微妙にボルトが曲がっていたことはあります。 |
モールトン自転車は、形が特殊であることに加え、サスペンション付きであるため、一般に売られている荷台のほとんどは取り付けることができません。 従ってモールトン社の純正のものを使うことになります。 |
シートチューブの、荷台を取り付けるためのダボ。 小型のデイキャリアは青矢印の2カ所と黄矢印の1カ所で固定。 大型リアキャリアは青矢印の2カ所とだいだい色の矢印の場所で固定。 だいだい色の矢印はシートピンですが、大型リアキャリアを固定するのにも使います。 サスペンションによって後三角が動いても影響を受けない構造になっています。 |
リアキャリアを取り付けた状態。 荷物を載せるところが斜めになるという、予想だにしないデザインとなっています。 個人的な推測ですが、 ・荷物をなるべく低いところに置いて、重心を低くすること ・荷物を乗り手の体に近いところに置いて、走行時の安定を高めること ・踵が荷物に当たらないようにすること このような条件を考えてこのようなデザインになったのだろうと思います。 なお現在このモデルでは荷物を水平に載せるデザインに変わっています。 ただし New Series というモデルでは斜めに載せるデザインのままです。 |
フロントキャリアを取り付けた状態。 モールトンのフロントキャリアは、ハンドルやフォークに取り付けるのでなくフレームに取り付けるので、ハンドルがフラフラせず、走りが安定するという話を聞いたことがあります。 でも乗ってみての感想は、安定性は特に優れてはいないと感じます。 ハンドルやフォークに取り付けるタイプでは、ハンドルが振り回されて、それを手で押さえつけるという形になります。 フレーム取付タイプでは、フレームが振り回されて、それをケツで押さえつけることになります。 こう書くとフレーム取付タイプの方が安定性が悪そうに見えますが、実際には善し悪しではなく「違う」と言うべきかな。慣れの問題と思います。 |
前と後に大型キャリアを付けた状態。 水平のラインがきれいに出るような設計になっています。 |